素直にかっこいい人だと思う。
恩師の推薦で購入。
各ページ読み切りになっているので少ない時間でも読みやすい。
奥山清行という人を簡単に説明すると、
エンツォ・フェラーリやマセラティ・クアトロポルテなどのスーパーカーをデザインしたデザイナー。
仕事に対する姿勢には本当に尊敬するし、かっこいい人だなと思う。
本書の約半分は著者が過去に描いたスケッチなどが掲載されていて、それが凄いの一言。
実際には存在しないスケッチ上の車なのに、
そして跳ね馬のエンブレムも付いていないのに、一目見ただけでそれがフェラーリだと分かる。
ブランドの持つ独自のラインを活かしつつも新しい形が表現されている。
何かのパクリではなく、でも全く違うわけでもない。
これは普通の人にはなかなかできないと思う。
特に印象に残ったのは以下の章。
- 第7章 予想を上回る結果を出す
- 第8章 未来の顧客のために創造する
- 第9章 日本人の感性を知りつくせ
これらを簡単にまとめると、
顧客の予想をはるかに上回るもの(商品・デザイン等)を提案することで、期待されるようになる。
期待されることによってプロとしての評価のハードルが上がり、「自分」をアピールできる。
自分をアピールするためには「自信作のメニューをつくる」必要がある。
例えばレストラン。
何でも作れる体制を整えておき、「何が食べたいですか?」と聞くのではなく、
自分の自信作を「これはどうですか?」と勧める。
すると感動が生まれる。
次は何を提案してくれるだろうと期待される。
もし合わなければそのお客さんとは縁がなかったと諦めればいいだけ。
ほとんどの人は「自分」を持っていないから得意なことや主張したいことが曖昧でぼやけてしまう。
自分がないから信念がない。信念がないから魅力的なものが作れない。
もの作りに関わる人にはかなりお勧めです。
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