あの人、どっかで見たことあるんだけどなぁ・・・誰だったかなぁ・・・という経験はあなたにも何度かあると思いますが、その対象者がブラックバスともなれば確信を持てることはほとんどないと思います。しかし今回、以前に1度釣ったことがあるブラックバスだと確信を持って言える出来事がありました。
これは先日近所の用水路でバス釣りをしていて釣ったバスです。
このバスの顔を見た瞬間、どこかで一度会ったことがあるような気がしてモヤモヤがおさまらないので、家に帰るなり過去に自分で書いたバス釣り関係のブログを1つ1つ読み返してみました。主に「野池・川・用水路おかっぱり」のカテゴリーを読み返していったところ、見つけました見つけました。
それは今からちょうど3年前、2012年8月の記事。今回釣り上げたポイントと全く同じポイントで嫁が釣ったバスでした。あの時は外来魚駆除ボックスに持っていこうとしたところ、急にバスが暴れて用水路に落としてしまったのですが・・・。その時の記事はこちら:用水路の見えバスを釣る瞬間を動画に収めた
2枚を比較してみると特徴的な口の裂け具合と上顎のもっこり具合がぴったり一致。
僕自身もたぶんこの大きな口の感じを覚えていたんだと思う。3年前にも「異様に口がでかいバスだなぁ」と思ったのを思い出しました。
さらにバス持ちした2枚の写真を比較すると、これは疑いようがないぐらい模様が一致するのが分かります。
これで確信を得ました。先日僕が釣ったブラックバスは、3年前に嫁が釣ったブラックバスだったのです。全く同じブラックバスを2回釣っていくつか感じることがあるのですが、これって実際どうなんだろう。ブラックバスの生態に詳しい方教えてください。
ブラックバスの模様は変わらない?
今回確信を得ることができた一番の根拠は体の黒い模様。これってバス釣りの大会とかに出場してバスを一定時間キープしたことのある人なら分かると思いますが、見るときによって濃くなったり薄くなったりしてると思います。
個体による模様の違いはありますが、個々の模様の形自体が変化することはなく、どうやら色が濃くなったり薄くなったりするだけのようです。極端に模様が濃くくっきりと出てる時もあればほとんど模様が見えないぐらい薄くなっている時もあるので、てっきり模様の形をバスの意思で自在に変化させられるものだと思っていました。
実はブラックバスにも居心地の良い地元がある?
3年前に釣ったバスが全く同じ場所でもう一度釣れてしまうということは、ブラックバスは自由気ままにあちこち泳ぎ回っているわけではなく、「ここからここまで」とある程度ライン引きしているのではないかと思うわけです。なぜなら、この用水路は僕が住むアパートがある地域一体をぐるりと囲うようにどこまでも繋がっていて、最終的には琵琶湖にも繋がっているからです。このバスがより住みやすい場所を求めて3年間も回遊を続けていたとしたら、必ず琵琶湖に辿り着いていると思いませんか?ベイトも少なく、人がたくさん行き来きし頻繁にルアーを投げ込まれる用水路なんかに留まっている理由が見当たりません。
まぁ、僕はミミズを見て「食いてー」とは思わないのでバスの気持ちなんて分かるわけがありません。もしかしたら琵琶湖よりも用水路のほうが住みやすいのかもしれませんが、僕としてはこう思います。ブラックバスは生まれた場所(もしくは何かのタイミングで住み着いた場所)を拠点として回遊しているのではないか?と。縄張りってやつですか。
例えば琵琶湖の木浜で生まれたブラックバスは、一生を木浜を拠点として過ごすのではないかと思うわけです。木浜で生まれたバスが自衛隊沖で釣れたりすることは無い?もしかしたらライン引きはもっと広い範囲なのかもしれませんし逆に半径500mとか狭い範囲かもしれませんが、とにかく人間で言う「家」や「地元」のようなものがあって、何処へ行くにしても結局はそこを拠点としているのではないかという、あくまで僕の推測です。僕達人間が近所のスーパーに行くにも海外旅行へ行くにも、結局は自宅に帰ってくるように。バスは行くあても無くふらふらと旅しているような感じではないんだと思います。もしかしたら中には自由人(魚)もいるかもしれませんが・・・。
そうでもなければ3年前に釣ったブラックバスを全く同じ場所で釣る確率ってもの凄く低いと思うんです。だって先ほども言いましたが、この用水路は琵琶湖に繋がっているんですから。
3年前の記事を見つけた時は、なんという偶然・・・と思いましたが、実はこれってよくあることなのかもしれません。同じ地域でバス釣りしてる人は同じ魚を何度も釣っていてもおかしくないんだと思います。このバスはたまたま口が裂けていたことで記憶に残っていただけの話で、普通はブラックバスの顔なんてみんな一緒ですからね。気付きません。
あくまでこれは僕の推測です。真実ではありませんのであしからず。一つだけ言えることは、どちらにせよ釣果には関係ないってことです。
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釣りはロマンです(笑)
この記事、非常に興味深く読ませていただきました。
現代のテクノロジーだと固体にGPS発信機付けて追跡調査もできそうですけど、
Udaさんの唱える説にロマンを巡らせるほうが楽しいですね。
バスも生まれたところが一番居心地が良くて、望郷の念があるって事だと思います。
バスは私たちが思うよりもずっと高尚な魚なのかもしれません。