カメムシは臭い。
中古コーナーにて、虫を食べた人の体験談がたった300円で売ってたので興味本位で買ってみた。
36種類の虫の調理法とその味について書かれている。
たとえば「ゴキブリの刺身」。
クロゴキブリの頭、羽及び足を取り去り、消火器を取り除く。
この姿は寿司だねのシャコによく似ている。
これを塩水でよく洗い、水を切ってポン酢で食べる。
固い歯ざわりはよいにしても、ゴキブリ特有の臭気が口に残るが、ホヤの刺身と思えば気にならない。
らしい。
まずゴキブリ特有の臭みを知らんし、だったらホヤの刺身でええやんって思う(笑)
他にもハエやアブラゼミ、ムカデ、ミノムシ、カマキリ、シラミ、ザザムシなどなど、
皿に盛られたのを想像するだけでぶるっとくるような虫ばかりを調理し、食べている。
とりあえず食えるかどうか試してみようってのが、この本の著者のスタイル。
「今のことろ寄生虫には感染していません」的な、危ない橋を渡りまくり。
虫のほとんどは虫特有の同じような"ムシ味"がするらしいけど、
特別に美味いという表現はなく、「ビールのつまみならいける」と言った感想がほとんど。
(ビールのつまみなら枝豆で間に合ってます!)
ただカメムシだけはどんな調理法を試みても臭みがハンパなくとても口に入れれたもんじゃないらしい。
まぁ、全般的にどんな虫でも食って食えないことはないんだと。
牛や魚が消えて虫しかいなくなったら、そりゃ誰でも虫を食うようになると思うけど、
現状、虫を食べるという習慣がないということは、そもそも虫はあえて食うもんじゃないってことでは?
はるか昔のご先祖様たちにとって、牛や魚よりも最も手軽に、安く(無料で)手に入ったはずの虫。
絶対に食ってみたはず。
魚をはじめて食ってみた時のように。
あんなグロテスクなタコやアワビをはじめて食ってみた時のように。
その結果、現在の僕らが虫を食ってないという事は、つまりそういう事だと思うのです。
魚は臭いけど美味い、タコは気持ち悪いけど美味い、しかし虫は不味い、と。
そこで虫は美味いってなってたら、絶対今でも虫を食べる習慣があるはずなんです。
まぁ今となっては美味い不味いの問題じゃなくて、いくら美味くても絶対ゴキブリなんて食えんけど。
僕が育ってきたのは、ゴキブリが出たら心臓ドキッとなって「ギャー」と騒ぐ環境で、
決して「美味そー!!」って追いかける環境ではありませんでしたから(汗)
まずは生まれたときからすり込まれてきた自分の中の常識を壊すのが難しいと思う。
虫を食うということにはとても興味があるし、虫のウンチクとかもあって情報的にはおもしろかったけど、
僕があえて虫を食うことは一生ないと思います。
ブログランキング応援していただけると嬉しいです↓