権力者は全てを牛耳るこの世の中に反発する高校生達。
真面目な一人の女子高生とヤンキー高校生数人がタッグを組んで、
敵の野望を阻止しようと奮闘する様は面白かった。
主人公同士の会話や話の展開が妙にリアルで、本当にどこかにこんな奴らいそうだわって思え、
終盤まではサラッと読めた。
でも最後、クライマックスで佳奈子が車で門につっこんだ時に、冷めた。
今まで頭の中に妄想で作り上げてきた世界が、車がつっこんだと同時に一気に崩壊。
いきなり現実味なさすぎる展開で違和感を覚えた。
初めからあり得ない世界観で読んでれば話は別だけど、あくまであり得る範疇で楽しんでいたので・・・。
一部の権力者が全てを牛耳るこの世の中の仕組みを、大学という小さな舞台で表現したんだと思うけど、
それに必死で抵抗する主人公達はまるで10代のころの僕そのもの。
でもそれに抵抗しても何の意味もないということが分かってきた。
強者がどんどん強くなり、弱者がどんどん弱くなるこの世の中は、
別に理不尽なんかじゃなく当たり前。
強者に文句を垂れてばかりの弱者は、いつまでたって弱者のままだと思うのです。
だから僕は、佳奈子の心を持った、中川側の人間になりたいと思う(笑)
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