どれぐらいひどいものか逆に気になり・・・。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
言わずと知れた「もしドラ」ってやつです。
しかしAmazonのレビューはひどいもんですね。
中身がないとか、お涙頂戴にうんざりとか、250万部売れた意味が分からないとか。
あまりにもひどいので逆に気になって読んでみた。
まぁ、内容はあちこちで紹介されてるので割愛。
僕的には野球部を1つの企業のように考えたそのアイデアと、本書の書き方に注目した。
僕自身、仕事で文章を書くことが多く、人の記憶に残る文章を書くよう心がけている。
常に頭にあるのは以前読んだアイデアのちからという1冊の本。
その本では、人の記憶に焼きつき、周りに広めたくなるようなアイデアを以下のように解説している。
単純明快で 意外性があり 具体的で 信頼性があって 感情に訴える 物語
ちなみに、僕の作業スペースの目の前はこんな感じです。
もしドラはまさにこれに当てはまる。
- 単純明快・・・マネジメントって聞くとお堅い感じがするけど、野球なら一般的に分かりやすい
- 意外性・・・女子高生がマネジメント!?高校野球とドラッカー!?
- 具体的・・・企業の戦略を誰にでも分かりやすく野球の戦略に当てはめて
- 信頼性・・・著者が放送作家であったことや、AKB48のAPを勤めていたなど、知名度がある
- 感情に訴える・・・主人公の心の動きや様々な人間関係など、感動する場面も
- 物語・・・チームばらばらのダメ野球部を甲子園に出場させるまでのサクセスストーリー
まるで意識して構成されたかのような書き方。
そりゃ記憶に残る。
現に本書を読み終えた僕は、本書のあらすじを簡単に思い出すことが出来る。
そういうことで爆発的に売れたのではないか。
こんな駄作と呼ばれる本からも学ぶべきことはある。
文章が下手だ、中身がない、野球をナメるな・・・とかで終わらせるのは勿体ない。
この本自体がマーケティングに成功した事、その点に着目すると面白いし勉強になるよ。
野球に興味が無い僕だからこそ、そういう目線で読めたのかも。
どういう目線で読むかによっては駄作にもなる。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
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