西の湖トーナメントに参戦するようになり、ふと思う。
なんであえて西の湖を選ぶ人がいるのか。
オレの場合、単純にバス釣りを一日楽しみたいと思えば迷わず琵琶湖を選ぶ。
ロクマルなどのデカバスが釣れる確率が高いのは確実に琵琶湖。
琵琶湖が場所的に遠いわけでもなく、西の湖に行ける人は確実に琵琶湖にもいける。
べつに琵琶湖と野尻湖で悩んでいるわけではないのだから。
それなのに琵琶湖ではなくあえて西の湖を選ぶ理由が見つからない。
そこで・・・琵琶湖と西の湖をいろんな目線で比較してみた。
※以下、「琵琶湖」とは、琵琶湖大橋よりも南側の南湖と言われるところを指します。
※琵琶湖ひいきの内容になっていますが、あくまで個人的見解ですので悪しからず。
比較1.釣れるブラックバスのサイズ
◆琵琶湖で釣れたブラックバスの最高記録は73.5㎝、10,120g
◆西の湖で釣れたブラックバスの最高記録は66cm、5,260g (レンタルボートのトムソーヤHPより)
琵琶湖にはナナマルが確実に生息している。
ロクマルが釣れる数も圧倒的に琵琶湖のほうが多く、トムソーヤさんのホームページを見る限り、
2007年6月16日以降、ロクマルは釣れていないよう。(ホームページ更新してないだけかも)
個人的に、西の湖の40㎝はでかく見えるが、琵琶湖の40㎝は普通に見える。
比較2.釣れるブラックバスの数
一度も体験したことないが、琵琶湖、西の湖ともに40匹~の数釣りができる日があるらしい。
日にもよるしなんとも言えんけど、小バスでいいならどちらとも数釣りはできる。
比較3.場所(時間・交通費)
岐阜から20年落ちのボロ車を使っての計算。
◆琵琶湖までは片道2時間、ガソリン往復3,000円+高速料金往復5,900円(ETC割引適用前)
◆西の湖までは片道1時間30分、ガソリン往復2,500円+高速料金往復3,800円(ETC割引適用前)
岐阜からだと西の湖のほうが30分近いし、料金的にも得。
比較4.レンタルボート屋の場所
◆琵琶湖にはレンタルボート屋が多数
◆西の湖のレンタルボート屋は1件
西の湖はトムソーヤしかない。
琵琶湖は、岐阜からだと地図上の「H」にあたるランカーハウスが一番近い。
ってか湖の東側にはこの1件しかないので必然的にここに行くしかない。
琵琶湖大橋を渡り西側に行けばたくさんあるけど、琵琶湖大橋の通行料200円(片道)が余分に必要。
比較5.レンタルボートの料金
◆琵琶湖のランカーハウス(2名乗船時) 詳しくはランカーハウスのホームページをご覧下さい。
手漕ぎボート | 3,500円 | |
2馬力船 | 6,000円 | 免許不要。エレキ魚探付き+3,000円 |
船外機(9.8HP) | 9,000円 | 燃料代込み。女性同伴1,000円引き、平日10%off |
フル装備バスボート(30HP) | 15,000円 | 〃 |
フル装備バスボート(80HP) | 24,000円 | 〃。3名まで可 |
フル装備バスボート(115HP) | 26,000円 | 〃。4名まで可 |
◆西の湖のトムソーヤ(2名乗船時) 詳しくはトムソーヤのホームページをご覧下さい。
手漕ぎボート | 5,000円 | ハンド・フットエレキ共、持込可 |
足漕ぎボート | 6,000円 | ハンドエレキのみ取り付け可能 |
ミニハイドロ | 6,000円 | 免許不要。エレキ+3,000円 |
船外機(9.9HP) | 14,000円 |
琵琶湖のレンタルボート屋の料金は競い合っているためどこもほとんど変わらないが、
その点、トムソーヤさんは競争相手がいない分、琵琶湖と比べるとちょっと割高な気も。
でも西の湖はエレキだけで十分1周できる大きさなので、まぁ妥当な料金設定なのかも。
琵琶湖ではエレキだけなんて絶対無理で、2馬力船でも沖へ出ようと思ったらちょっと厳しい。
いろんな場所に移動して楽しもうと思ったら最低9.9馬力以上のエンジンは必要かと思うので、
船舶免許が必要になるというのがデメリットか。
比較6.釣り方
こればっかりは人それぞれだし、好き嫌いがあるとけど・・・。
琵琶湖は夏・秋とウィードが半端なく成長する。
この動画は今年7月に撮った琵琶湖の水中動画で、水深3mでウィードが2mまで伸びている。
このウィードの奥にデカバスがいるって想像するだけでワクワクする。
琵琶湖ではこのウィードを意識した釣り方が多い。
断面図で見るとこんな感じ。
琵琶湖ってめっちゃ深いけど、南湖だけは浅い。
そこでウィードの中にルアーをスルリと入れて・・・ゴン!ってなるのがたまらんです。
西の湖にはこんな青々としたウィードは無く、代わりに湖全体が菱で囲まれている。
スポーニング時期などは特に、そして年中通してこの菱際や菱の中を打ってみたりする。
あとは棚狙い。
各所の棚を地道に打っていくとポロポロと釣れる。
そんな感じ。
比較7.景観
水が透明で水質のいいときの琵琶湖は最高。
偏光をかければ水深3~4mぐらいなら底まできれいに見え、50アップも発見できたり。
まるで水族館を真上から見下ろした感じで、釣らずに見てるだけでも超楽しい。
西の湖はというと、あまり行ったことがないからかもしれないけど、いつも白いイメージ。
湖上にいても水の中が何も見えないので・・・って感じ。
比較8.虫
琵琶湖の唯一の難点。
夏から秋にかけて琵琶虫という蚊の5分の1ぐらいの大きさの虫が大量発生する。
大量発生って言うけど、たぶんあなたが想像した10倍は大量です。
こいつらは蚊のように刺されるとか、痒くなるとかはなく、一切危害をくわえてこないが、単純にウザイ。
顔の周りを100匹の小さな虫がブンブン飛んでいるのを想像してみてください。
それです。
真夏の暑さに耐えきれなくなり釣りをしながら琵琶湖に飛び込む人がいるなか、
彼女は完全防御で防いでいました。(日焼け防止も兼ねて)
写真では全然見えないが、写真にも写らないほど小さい虫で実際は大量に飛んでいる。
普段は水の上に浮いていて、風が止むと一気に飛び出す。
汗をかいた腕や首、顔にくっついたら、そのまま濡れタオルですり潰してとるしかない。
しかもそんなことしてもその1分後にはまた同じ量の虫がくっついてるのでイタチごっこ。
顔や体についた大量の虫を気にせず、虫が5.6匹ついたおにぎりを平気で食べれるような人でないと、
ちょっと厳しいかも。
その点西の湖ではそんなことはないが、蚊がいてそれはそれでウザイ。
まとめ
琵琶湖と西の湖では、その大きさからして世界が違うと思う。
広く広大なアメリカには体の大きな人間が多く、ちっぽけな島国日本には小さな人が多いみたいに。
そして住む環境が違えば、ブラックバスの性格や体格も違う。
もしオレがブラックバスだったら、絶対に広大でウィードたっぷりの琵琶湖に住みたいと思うし。
いろんな目線でみると琵琶湖にはデメリットもけっこうあるけど、
やっぱり釣ることを楽しみたいと思うと、西の湖をスルーして琵琶湖に行ってしまうな。
毎日好きなときに釣りに行けるなら別として、せっかくの週末だからこその選択でもある。
そしてやっぱりロクマルを釣ってみたいから。
西の湖まで行くなら、せっかくやしあと30分余分に走って琵琶湖へ行こうってなってしまう。
琵琶湖でなくあえて西の湖で釣りをされる方は、たぶんこんな人たちじゃないかな。
- 釣りを趣味だと考えていない人(バスプロを真剣に目指すトーナメンター)
- 「琵琶湖なんて釣れてあたりまえ。難しい状況で釣ってこそなんぼや」って人
- ボート免許を持っていない人
- 単純に琵琶湖での釣りが嫌いな人
さて、夏休みの自由研究並みにめっちゃ長くなりましたが、好き嫌いは人それぞれあるわけで・・・
やっぱりこれからも琵琶湖へ通いたいと思う。
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西の湖にもそんなバブリーな頃があったんですか・・・。知りませんでした。
僕はここ最近の西の湖しか知らないので、全く魅力を感じません。
西の湖のトーナメントでは表彰台に上がる人はいつも同じ顔ぶれです。
以前の西の湖、そして今の西の湖を知り尽くしているんですね。
面白い視点の記事ですね。
西の湖、昔はよく行きましたが、ザリガニ食ったマッチョなバスのパワーが楽しみでした。
あとは葦撃ち、真珠棚、ウィード、ブレイクと狙うパターンも多かったのですが、熱心な藻刈りの甲斐あり?今はウィードがつるっぱげ、真珠棚も大きかった1番、5番が撤去され、すっかり面白くない湖になってしまい、行ってません…
今でもNBCの結果見ると、かつて西の湖マスターと言われた方々は成績残されてますね。